札幌家族葬 札幌の家族葬なら 札幌葬礼社 の日記
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札幌にて 心に残る、お別れの言葉(息子から母へ)
2011.11.23
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今年二月。大雪でJRをはじめ、交通機関は軒並み不通状態に陥ったその日。
厚別区在住のお母さんを送る立場の、姉弟とのご縁が始まりました。
弟さんは障がいを抱え、長患いの母の看病もお姉さんの小さな肩にかかっています。
電話での最初のコンタクトでも経済的に厳しい状況を訴えられ、しかし、できる限りの葬儀はして
やりたいとのこと。
残念なことに、5月にお母さんは逝去され、白石のさる斎場にご安置し、母方の親族5人と姉弟の
計7名の家族葬となりました。
車のない姉は、弟のために、出棺に間に合うよう黒いセーターとズボンを買い、遺影の代わり
だとスナップ写真をかき集めたのでしょう。
フレームに納めて立てかけていました。
当社から花束はサービスだというのに、小さな花束を用意して飾りました。
一つの店舗では、とても求められるものではありません。
短い時間の中、公共交通機関を使い、何軒もの店を歩き回り、体裁を整えました。
どんなに苦労されたことでしょうか。
この心配り。お金をかけずに真心で尽くす母への愛の深さ。
亡きお母さんにとって、最高の葬儀になったと思います。
また、障がいのある弟さんが、出棺前、お母さんに何回も語りかけます。
「お母さん、こんな僕でごめんなさい。また、お会いしましょう。お世話になりました。ありがとう御
座いました」
立場上、いろいろな葬儀の挨拶、お別れの言葉を聞いてきました。
しかし、これ以上立派なお別れの挨拶を聞くことは、今後もないことだと思います。
悲しみの中にありながら、規模など問題ではないのです。
故人に対する強い想いがあれば、立派なお葬式になるものです。